鴻巣花火大会!(埼玉県 鴻巣市)
今年も鴻巣の花火が開催され、僕も見に行ってきました!
10月7日土曜日の朝、目が覚めると窓の向こうではしとしとと雨が降っていた。
しかし、その雨も午前中にやみ、時々ではあるが雲の切れ間からは晴れ間ものぞく天気となった。
午後7時40分…本日最後のお客さんが終わった。
ーー今からならまだ間に合う
僕はいそいそと準備をすると、原付バイクにまたがり鴻巣花火大会の無料会場へと向かう。
僕の住む上尾から鴻巣へ行くには、上尾市〜桶川市〜北本市〜鴻巣市と進んでいかなければならない。とりあえず、何も考えずにバイクのアクセルをひねり桶川市を突破する。
そしてしばらく走ると北本市と鴻巣市の境に到達した。
ーーやけに静かだ。
ここへ来て何かがおかしいと気がつく…しかも、会場があるであろう北西方面の空に花火も見えない。時計を見ると8時15分。
ーーおいおい、まさか⁈
嫌な予感が脳裏をよぎる。バイクを路肩に止め、スマホで鴻巣花火大会と検索する。しかし、そこには10月7日開催との文字しか現れなかった。そこで今度は「鴻巣花火大会 延期」とワードを変え検索してみる。
するとそこに現れたのは「本日の花火大会は足場不良のため10月8日に順延となりました」という無情な文字が。
確かに、昨日の夜から今朝にかけての雨はかなりの雨だった。しかし、その後の天気の回復を見てーーすっかり花火大会は大丈夫だーーと勝手に思い込んでしまったのだ。
僕はバイクをUターンさせると、今、ワクワクしながらやってきたミラクルロードを、負のオーラをなびかせながら戻っていった…。
10月8日(日曜日)、朝から快晴! どう考えても花火を打ち上げない理由はない!
午後7時00分、昨日より早めにお客さんが終わると、今日もいそいそと準備を始め、7時20分に家を出た。
さすがに今日は会場方面の空に時おりキラキラと光る鮮やかな閃光がバイクを走りながらでも確認できた。
ーーもう始まっている。
僕は昨日、延期とわかった帰り道に放った負のオーラを回収しながら、さらにそれを虹色オーラに変えつつミラクルロードをひた走った。
鴻巣市へ入ると間もなく花火大会の無料観覧場のそばに到着した。会場最寄りの駐輪場となっている小学校にバイクを止め、はやる気持ちを抑えつつ(実際には抑えきれていなかったが…)花火の見える場所へと向かった。
河川敷に出ると北側の空一面に光の輪が乱舞し、それと同時にドンドンドンという音が降り注ぐ。
無料の観覧席は荒川にかかる御成橋付近に設置されている。ここは花火打ち上げ場所からおおよそ橋一つ分(2Km弱)離れているが全体を見渡せる絶好のポイントだ。
時刻は7時50分。さすがに遅れてやってきたので観覧席の端のほうに隙間を見つけ、そこにこじんまりと佇みながら、ゆっくり花火を楽しもうとした。しかし、会場に設置されたスピーカーから聞こえてくるアナウンサーが無情にも告げたのは、
「それでは最後のプログラム、皆さまお待ちかねの鳳凰乱舞(”ほうおう”ではなく”おおとり”らんぶ、ね…よ、読めん、というか読めても書けない…)とギネスにも登録されています大玉正四尺の打ち上げになります」
とのことだった。
――えっ、最後のプログラム? まだ時間は8時前。夏場にやる普通の花火大会はだいたい9時近くまでやることが多い。というか、去年の鴻巣花火大会も8時45分くらいまでやっていたような?
そんな疑問をよそに鳳凰乱舞が始まった。
そこからは圧巻だった。尺玉が惜しげもなく打ち上げられ、その合間に三尺かな? が混じり、さらに尺玉が連続して打ち上げられる。
激しくも荘厳な光の乱舞が終わると、間もなくカウントダウンが始まった。いよいよ正四尺玉の打ち上げだ!
今までとは明らかに違った力強く太い閃光が空高く一直線に伸びゆくと、やがてとてつもなく大きな光の輪が鴻巣の夜空を彩り、会場から大きな歓声と拍手の渦が沸き起こり、今年の花火大会は幕を閉じた。
(画角は他の写真と一緒なので、この花火がどれほど大きいか分かるだろう...)
それにしても八時にフィナーレの打ち上げって、もしも昨日、延期にならなかったら僕は鳳凰乱舞を含め、この正四尺玉という大きな花火を見れていなかったということだ。
昨日はかなりがっかりしながら帰っていったのだが、これは怪我の功名ということなのかも知れない。
また、来年も見に来よう。もちろん花火大会の開催情報は逐一、チェックすることを忘れずに…
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